地域の夏祭りを住民の方々と体験しました

地域の夏祭りを住民の方々と体験しました

2015年7月25日(土)、千葉市に定住した第三国定住第5陣5家族が、地域で開催された夏祭りに出かけ、日本の夏の行事を満喫しました。今春この地に引っ越してきたばかりの頃に、夏祭りの主催者である同団地の自治会長から招待を受けていたもので、難民家族はこの日を心待ちにしていました。 会場にはやぐらが組まれ、浴衣姿で盆踊りを踊る人、祭半纏(まつりばんてん)姿で神輿を担ぐ人や大勢の見物客で溢れる中、祭り独特の雰囲気に難民家族も高揚した様子で、楽しんでいました。盆踊りが盆の時期に祖先を供養するための行事であると知った難民家族たちは、自分たちも祖先を敬う心は同じで、祖国にも似たような習慣があると話していました。来賓の区長に促され、やぐらの上に乗った難民家族たちは、区長から温かい歓迎の言葉をかけられ、この4月から住民になったことを会場に向けて紹介していただきました。 こうして地域の行事を体験した難民家族たちはこの地に定着していく気持ちが一層強くなったと思います。

RHQ支援センター第21期生(前期半年コース)戸外学習、パソコン実習等を行いました

RHQ支援センター第21期生(前期半年コース) 戸外学習、パソコン実習等を行いました

RHQ支援センター第21期生(前期半年コース)6名は、定住支援プログラムも中盤に差し掛かり、7月のプログラムで戸外学習、パソコン実習などを行いました。 2015年7月23日(木)の江戸東京博物館では、事前の授業で江戸の文化や歴史などを年代ごとに起こった出来事を交え学習しました。ガイドの案内に従い、江戸図屏風の見方や徳川幕府、商人や庶民の暮らしをミニチュア模型や実物の展示品で学びました。入所者からは「江戸城の広さはどれくらいか」、「江戸時代に鉄砲があったか」など質問があり、江戸時代には平和で安定した暮しをしていたことに感銘を受けていました。 2015年7月28日(火)からの3日間はパソコン実習を行いました。専門のパソコン講師から日本語の文字入力、名刺作成など実践的な指導を受けました。ローマ字での日本語入力に初めて挑戦する人は、短い文章を打つのに時間がかかっていましたが、終盤になって名刺作りや文書の作成などを学ぶ頃には、「パソコンに慣れて自信が出てきた」などの感想が聞かれました。最後には、自分たちで選んだ画像を使用して、友人や家族に宛てたハガキを作成しました。 2015年7月31日(金)は新宿区多文化共生プラザを訪問し、生活に役立つ情報の収集などを行いました。入所者たちは、事前に新聞、区報、情報誌、インターネットを使って情報収集の手段と得られる情報の内容について学んだ上で訪問しました。プラザでは地域の日本語教室の案内やボランティア活動の広報などを材料にして、多文化交流イベントや無料医療相談の案内の情報があることを学びました。その場で日本語教室の申し込みをした入所者もおり、「無料の日本語教室でも勉強したいので、申込みできてよかったです。」と喜んでいました。 地域の情報を知ることで、地域社会への参加が一層進み、生活も一層充実してくれることを願っています。

RHQ支援センター第21期生(前期半年コース)七夕交流会に参加しました

RHQ支援センター第21期生(前期半年コース) 七夕交流会に参加しました

2015年7月3日(金)、RHQ支援センター第21期生(前期半年コース)6名は、地元町会をはじめ区の関係機関、社会福祉協議会などが催してくれた七夕交流会に参加しました。 このプログラムは、生活ガイダンスの地域参加活動の一環で、地域住民の方々との文化交流を通じて日本社会との関わりを体験することで、難民が社会に溶け込むきっかけをつくることを目的にしています。 第21期生は、この地域の町会の方々と直接話をするのは初めてで、始めのうちは緊張していましたが、日本語の授業で一人ひとり願い事を書いた短冊を持って、日本語で願い事を発表し、大きな拍手をもらう頃にはだんだんとうち解けてきました。 文化交流では、第21期生からは、ミャンマーの童謡やバングラデシュの国歌を参加者全員で合唱したり、ミャンマーの伝統的な民族衣装のロンジー(筒状の腰巻き状の衣服)や伝統的な化粧品タナカ(タナカの木から作る黄土色の粉を溶き頬や顔全体に塗る)を紹介し、体験コーナーでは、住民の方々がロンジーをはいたり、顔にタナカを塗ったりしてもらい、異文化を体験しました。 住民の側からは、第21期生全員に浴衣の着付けをしていただき、盆踊りの振り付けを教えて頂きました。全員で一つの輪になって代表的な炭坑節を繰り返し踊り、最後のほうでは全員振りも揃うようになりました。盆踊りの後には、ミャンマーの民族舞踊を住民の方々が教わり、全員で踊りました。お互いに異文化を体験することができて、よい刺激を受けることができました。 最後の懇談の時間には、一緒に踊った仲間同士が国籍や年代を超えて、和気あいあいとした雰囲気でお互いに質問したり、日本語で答えたりして充実した時間を過ごしました。 この日出会った地域の方々とのあたたかいふれあった経験は、第21期生がこれから日本に住む上での自信となり、将来にわたり良い影響をもたらすことと思います。