第三国定住難民第7陣が到着、開講式に臨みました

第三国定住難民第7陣が到着、開講式に臨みました

2016年9月27日(火)、第三国定住第7陣のミャンマー難民7世帯18名が一時滞在先のマレーシアから日本に到着しました。空港から直接都内の宿泊施設に入居し、翌日からのオリエンテーションでは、住民登録や国民健康保険の加入等の行政手続き及び健康診断を行ったほか、日本の生活に慣れるため、買い物、調理、ゴミの分別、交通ルール、電車の利用、防犯等を学習しました。全員毎日元気に学習に参加し、これから始まる新しい生活に必要な知識を得ようと積極的に質問をしていました。 10月6日(木)には開講式に臨みました。関係省庁、国際機関、地元自治体等の列席者より、日本へようこそ、これからは日本を第二の故郷と思って日本語をしっかり勉強をして、日本で友人をたくさん作ってもらいたい、センター卒業後は仕事に就き、自立した生活を送ってほしいなどの激励の言葉をいただきました。日本で新しい生活を始めることの喜びと不安の両方を感じていたところに、政府や自治体をはじめ関係者に温かい言葉で迎えられたことに、ほっと安心した表情を見せていました。 これら7世帯は、来日前に難民としてマレーシアに一時滞在していた時に、様々な制約がある中、不自由な生活をしてきましたが、これからは平和な日本社会で安定した生活を営み、社会の構成員として暮らしていくことになります。翌7日からは日本語教育と生活ガイダンスが開始し、様々なプログラムを経て、来年3月中旬には新しい定住地でそれぞれ生活を始める予定としています。
 

RHQ支援センター第24期生(前期半年コース)の学習発表会と修了式を開催しました

RHQ支援センター第24期生(前期半年コース)の 学習発表会と修了式を開催しました

2016年9月6日(火)、第24期生前期半年コースの5名は、これまでの学習成果をスピーチの発表や日本語の寸劇などの形で関係者の前で披露しました。 発表会には、関係省庁、自治体や地元町会などから多数の関係者に出席していただきました。大勢の参観者を前にして、発表者は緊張した面持ちで、故郷、信仰、尊敬する人物、自身のプロフィールなどを上達した日本語と写真を使いながら堂々と大きな声でスピーチすることができました。また、架空の日本語教室の一コマを題材にした寸劇も披露し、先生と生徒のやりとりをユニークに演じ、笑いを誘っていました。谷川俊太郎の詩「生きる」の朗読では、自分が考える「生きる」を一人ひとりが披露し、家族や友人を思うこと、世界の平和を願うことなどそれぞれが生きている証を発表しました。 最後は、参観者も参加して「愛は勝つ」を熱唱して学習発表会は終了しました。約半年間に身に付けた日本語力を十分に発揮した発表会となりました。
9月9日(金)、第24期生前期半年コースの修了生5名及び保育児童3名が修了式を迎えました。式典では、難民事業本部次長の挨拶、日本語教育参与のお祝いの言葉に続き、施設長から修了生に修了証書が5名に授与されました。保育児童には保育士手作りの紙のメダルが、毎日元気に保育室に通った証として首にかけられました。 ご列席頂いた外務省、法務省、文化庁、厚生労働省、UNHCR、新宿区、地元町会から修了生にあてて、修了を祝う言葉と励ましのエールを賜りました。 修了生からの答辞では、初めは全然日本語がわからなかった。今はひらがな、カタカナの読み書きができるようになって嬉しい、受け入れてくれた日本に感謝している、日本と母国の懸け橋になりたい、センターで学んだことを活かして仕事に励みたい、などの感謝の気持ちや、K1世界チャンピオンを目指す。まず働いて将来は自分のレストランを開く。大阪に戻り働きながら大学院進学を目指す。子育てしながら日本語学習を続けレベルアップさせる。信仰を母国の多くの同胞に伝道するなどの夢が語られました。 センターの定住支援プログラムを修了すると様々な夢を持って旅立ちますが、ここで学んだことが、日本での夢の実現に少しでも役立つことを職員一同願っております。

第三国定住難民の第5陣・第6陣が地域の防災訓練に参加しました

第三国定住難民の第5陣・第6陣が地域の防災訓練に参加しました

2016年9月4日(日),第三国定住難民の第5陣3世帯と,第6陣の5世帯が定住先地域の防災訓練に参加しました。当日は天候にも恵まれ,9時半に受付を済ませると,地域の国際交流協会が外国人参加者をいくつかのグループに分け,グループごとにスタッフの方の案内で訓練会場を見学しました。会場では,震度7の地震を体感できる起震車体験や,消火器の使用体験,災害復旧時に活躍する重機の操作体験,非常食や炊き出しで配布される食糧の試食など,実際に見て体験しながら,防災について様々な知識を学びました。また,やさしいにほんごによる外国人向け防災講座にも参加しました。参加者は配布されたパンフレットをみながら,災害時の備えなどについて講師の先生の話を真剣に聞いていました。 参加した難民家族からは,楽しかった,役に立った,RHQ支援センターで学んだ防災の授業を思い出したという感想がありました。今回の訓練への参加は,難民家族にとって,自分が住む地域について知るとともに,改めて防災について考えるきっかけになったと思います。