第三国定住難民第7陣(第26期生)の児童が学校体験を実施しました(2017.1.23〜2.10)

第三国定住難民第7陣(第26期生)の児童が 学校体験を実施しました(2017.1.23〜2.10)

第三国定住難民第7陣(第26期生)の子どもクラスに在籍する児童1名が、地域の小学校で学校体験として3週間、2年生の教室で過ごしました。 3月にRHQ支援センターの定住支援プログラムを修了した後、4月から定住先の小学校に編入学する予定ですが、早く日本の学校に馴染めるよう、小学校のご協力を得て実施しています。 今回は1人だけの入学ということもあり、体験入学の初日には緊張していたようですが、朝礼で体育館の壇上から全校生徒に向かって、「ミャンマーから来ました。どうぞよろしくお願いします」とはっきりした日本語で、力強く挨拶が出来たことで、それまでの緊張も解けて、ほっとした表情になっていました。 この児童は、この体験入学の前から放課後の学童保育に毎日参加していたこともあり、教室に入ったとたんに見知った児童から名前を呼ばれ、教室の雰囲気にもすぐに馴染んだ様子でした。 体験期間中は、算数の授業で手を挙げて答えたり、音楽では鍵盤ハーモニカで課題曲に挑戦したりと積極的に授業に参加しました。また、この期間中に音楽発表会、父兄参観、ファッションショーなどの行事がありましたが、どれも楽しく参加することができ、順調に学校生活に適応していきました。保護者によると、家では、夕食の時にその日学校であったことや給食のこと、休み時間に何をして遊んだかなど、夢中で話し続けるほど学校が好きになったとのことでした。 3週間の体験が終わる頃にはランドセル姿も板につき、日本語のアクセントもより自然に聞こえるようになってきました。学習意欲も出てきて、国語、算数のワークブックで熱心に学習するようになりました。 今回の学校体験で得た貴重な体験を、定住地での小学校で活かしていってほしいと願っています。

RHQ支援センター第24期生、第25期生、第26期生が地元町会と交流しました(2017.1.20,2.2)

RHQ支援センター第24期生、第25期生、第26期生が 地元町会と交流しました(2017.1.20,2.2)

RHQ支援センター第25期生条約難民後期半年コース及び第三国定住難民コース第26期生(第三国定住難民第7陣)コース入所者が2017年1月20日(金)に、第24期生条約難民夜間通年コース入所者が2月2日(木)に、生活ガイダンスの一環で地域住民との文化交流会を行いました。 1月20日(金)は、第25期生と第26期生の合計19名が、地元町会の方々のお招きで地域の交流施設に伺いました。 始めに、町会の方々から、いろいろな日本の伝統的な昔遊びを紹介してもらい、それぞれがコマ回し、けん玉、羽突き、輪投げにチャレンジしました。コマは入所者の出身国にもあるとのことで上手にコマを回して見せる人がいたり、羽根突きでは、日本式のバドミントンだ!と言って二人一組になって羽子板を振って、久しぶりに童心に返ったかのように歓声を上げながら羽根突きをしました。けん玉は、全員が初めてでしたので最初は難しくて上手くできませんでしたが、少しずつ慣れてくると玉が皿に乗るようになり、熱中するあまりほかの人になかなか代わらない人もいたりして、紹介していただいた遊びはどれも楽しく遊べて気に入ったようでした。 入所者からはお礼として、それぞれの出身国の遊びを紹介したり、民族舞踊を町会の方々に教えて一緒に踊ったりして異文化交流を体験しました。アフリカ出身の入所者が紹介したダンスは、独特のリズムで素早く身体を小刻みに動かすダンスで、なかなかついていけませんでしたが、楽しく体を動かし、会場が熱気に包まれました。ミャンマー出身者が紹介した民族舞踊は、女性たちがきらびやかな衣装を身にまとい、輪になったり、列になったりしながら、伝統的な水かけ祭りの舞踊を、男性達の歌に合わせて披露しました。その優雅な踊りは町会の方々にも踊りやすく、会場全体が踊りを通じてひとつになりました。
2月2日(木)は、第24期生条約難民夜間通年コースの入所者4名が町会の方々との交流会に参加しました。入所者は、それぞれの出身国の国旗の色や模様が持つ意味、文化・歴史などを紹介しました。 また、風邪対処法をテーマに、それぞれの出身国の伝統的な民間療法として知られる、入所者の国の風邪をひいた時に飲む飲み物が紹介されました。ユーカリの葉を煮出した汁や、生姜とネギを煮出した汁、牛乳でニンニクスライスとピーナッツクリームを煮込んだスープ等、多種多様な方法を紹介し合いました。町会の方々から、日本の風邪対処法として卵酒を飲むこと、柚子湯に浸かるなどの民間療法も紹介され、これらの方法の違いや効果の有無について意見が交わされましたが、最後には、どの国の対処法にも共通することは「汗を出す」ということであると全員が納得し、一件落着となりました。 夜の時間にもかかわらず町会の方々に多数ご参加いただき、共通の話題で互いに心を通じ合わせることができたことで、入所者にとって大変有意義な交流となりました。ありがとうございました。

RHQ支援センター第25期生(後期半年コース)が日本の正月行事を体験しました(2017.1.4,5,6)

RHQ支援センター第25期生(後期半年コース)が 日本の正月行事を体験しました(2017.1.4,5,6)

2017年1月4日(水)、5日(木)、6日(金)の3日間、RHQ支援センター第25期生(後期半年コース)の4名は、日本語学習活動の一環として、様々な日本のお正月の行事を体験しました。 1月4日(水)、新年になって初めての授業は戸外学習として、日本語講師の引率で近くの神社へ初詣に行きました。三が日は過ぎたとはいえ鳥居をくぐった参道の両側にはところせましと露店が立ち並び、境内は参拝客で溢れていました。「招き猫」「ダルマ」「七福神」などの縁起物が並べて売られ、入所者も日本の初詣の雰囲気を味わうことができました。本殿では、日本語講師から教えられたとおりに、各自お賽銭を投げ入れ、見よう見まねで柏手を打ち、それぞれが、祖国や世界の平和、日本語のよりいっそうの上達、金運の上昇などを祈願しました。入所者からは、新年の冷たい空気の中で神聖な神社にお参りして心がきれいになった気がする、日本の習慣を体験できてよかった、などの声が聞かれました。 1月5日(木)、書初めに挑戦しました。全員初めて毛筆を握ったので、はじめは無駄な力が入ってしまい、縦・横の線もなかなか安定しませんでしたが、新聞紙を使って熱心に練習するうちに、徐々にとめ、はねなどもうまく出来るようになり、文字らしくなっていきました。最後に各自が好きな漢字を選び、「日本」「春」「花」「東京」などを清書しました。入所者からは、筆で書くのは思ったよりも難しくなかった、日本の墨の文化に触れられた、漢字一字で気持ちが表せるのがすばらしい、など、書き初めを楽しんだ感想がありました。 1月6日(金)、百人一首かるたの絵札を用いて坊主めくりをして日本語に親しみました。ミャンマー人の入所者も交えた大人数で挑戦しましたが、徐々にルールがわかってくると競い合いがだんだんと白熱してきて、少しでも多くの札をとろうと盛り上がり、楽しいひとときを過ごしました。 2017年の正月は、様々な日本文化の体験から始まりました。