平成29年度第三国定住難民に対する日本語教育支援推進懇談会を開催しました(2017.5.30)

平成29年度第三国定住難民に対する日本語教育支援推進懇談会を開催しました(2017.5.30)

5月30日(火)、公益財団法人アジア福祉教育財団会議室において、日本語教育支援推進懇談会を開催しました。第三国定住難民に対する日本語教育支援関係団体、文化庁国語課及びRHQ支援センター日本語講師等関係者計17名が出席しました。 平成28年度に実施した、第三国定住難民に対する日本語教育事業実施状況の報告及び、平成29年度の事業計画についての報告を行い、また、前回の懇談会で紹介された通信教材について、使用している支援者からフィードバックや具体的な質問が寄せられました。 続いて、現在日本語教育支援の現場において抱えている課題や今後考えられる支援の在り方についても、事前アンケートで出された意見を中心に、議論を行いました。 大人の日本語教育支援については,退所後の継続的な日本語学習の多様なあり方、日本語学習への動機づけ等について、課題や解決のヒントとなる意見をいただきました。 子供の日本語教育支援については、学校における日本語教育の視点に立った支援、家庭訪問という形での支援、義務教育以降の進学に対応する支援の在り方等について、現場でのご経験を踏まえたご意見をいただき、今後の支援の在り方について活発な意見交換が行われました。 定住後のより充実した日本語教育支援に向けて、今後も関係各所との意見・情報交換を行いつつ、プログラムの改善等に努めていきたいと思います。

RHQ支援センター第27期生(前期半年・夜間通年コース)リサイクルセンターで環境学習をしました(2017.5.24,6.9)

RHQ支援センター第27期生(前期半年・夜間通年コース) リサイクルセンターで環境学習をしました(2017.5.24,6.9)

5月24日(水)に第27期生条約難民前期半年コース入所者6名と、6月9日(金)に夜間通年コース入所者3名が、生活ガイダンス講座の環境学習の一環で、新宿リサイクル活動センターを訪問し、ゴミの分別をはじめ、不用品のリサイクル・リユースや、省エネの取り組みについて学びました。 ゴミの正しい分別方法を学ぶコーナーでは、ゲームを取り入れた体験型の授業を通して、普段はゴミとして捨ててしまっていたものを資源ゴミとして回収すれば、服や文房具などに生まれ変わることについて学習しました。 リユース品を展示販売するコーナーでは、安い値段で販売されている中古品や、区民が不用品の売買や交換を行う掲示板などを見学しました。 また、このリサイクル活動センターの施設自体が、環境にやさしい作りになっています。屋上緑化で断熱効果を上げたり、ソーラー発電で施設の電気を賄ったり、地下約100メートルの地熱を利用したクリーンエアコンシステムを利用するなど、先進的な技術を実際に目にした入所者は、ますますリサイクル、リユース、省エネに対する理解を深めました。 入所者からは「ゴミの分別は面倒だと思っていたが、資源として再利用されていることを知った。もっとしっかり分別をしたい気持ちになった」「日本の省エネの取り組みは、もっと世界に紹介してほしい」などの感想が聞かれました。この学習がきっかけとなり、ゴミ分別などのリサイクルに取り組む入所者の意識が、より強くなったと感じています。
 

第三国定住難民第5陣、6陣、7陣の児童が小学校の運動会に参加しました(2017.5.20)

第三国定住難民第5陣、6陣、7陣の児童が 小学校の運動会に参加しました(2017.5.20)

真夏のような暑さとなった快晴の5月20日、第三国定住難民第5陣、6陣、7陣の子どもたちが通う小学校にて、運動会が開催されました。 昨年の9月に来日し、今年の3月より定住先での生活をスタートさせた第7陣の小学生は、今回初めて日本の小学校の運動会に参加しました。クラスにもなじみ、競技の合間に楽しそうにクラスメイトとおしゃべりをしたり、一緒にパワフルな応援をしたり、見守る保護者も笑顔になる元気な姿を見せていました。また、第7陣の他の大人たちも応援にかけつけ、温かい眼差しで子どもたちの様子を見守っていました。
昼食時には、第7陣の子どもの母親が、第三国定住難民としてこの地域で先に定住している母親にアドバイスをもらい、腕によりをかけた美味しいお弁当を用意しました。母親たち特製の手作り弁当に舌鼓をうち、子どもから大人まで、皆が楽しい時間を過ごしました。 お弁当で元気をつけたあとは、親子競技が行われました。親子での参加を楽しみにしていた子どもたちは、観覧席にいた母親や父親に「早く、早く!」と声をかけ、親の手を引き、満足気に一緒に入場して行きました。残念ながらチームは、親子競技での勝利は逃しましたが、初めて参加した運動会の記念すべき親子の思い出になったようです。 運動会への参加経験を問わず、各陣の垣根を超え、皆で子どもたちの成長を喜ぶ姿が印象に残る1日となりました。
 

難民理解講座を大東文化大学で行いました(2017.05.16)

難民理解講座を大東文化大学で行いました(2017.05.16)

 5月16日(火)大東文化大学東松山キャンパスにて、「世界の難民と日本の難民受入れ」をテーマに難民理解講座を行いました。伊藤寛了企画第一係長が講師となり、国際関係学部・環境創造学部の授業の一部として1年生〜4年生の学生約100人が聴講しました。
 講義は、「難民とは?」という教室への質問から始まりました。難民の定義を、難民条約を取り上げながら確認し、また、シリアやアフガニスタン、スーダンなど、中東やアフリカを中心に難民が多く発生していることを説明しました。
 次に、「日本の難民受入れ」をテーマに、インドシナ難民の発生と日本の難民受入れの歴史を、当時の写真をお見せしながら振り返りました。また、日本の難民認定制度とともに条約難民、そして第三国定住難民の受入れの仕組みを紹介し、当事業本部が難民の方々へ開講している「定住支援プログラム」について詳しくお話ししました。
 「シリア情勢と難民問題」では、日本によるシリア及び周辺国への人道支援を紹介した上で、本年9月より来日するシリア難民留学生についても言及し、学生の皆さんに「難民問題に対して私たちができること」を考えて頂き、授業を終えました。
 学生からは「自分が難民だったら…と考えたら、いまの暮らしが当たり前ではないことに気が付いた。」「定住支援プログラムが手厚くて驚いた。」「難民問題に関心を持って調べたり、課題を考えたりしたい。」といった感想を頂きました。
 難民事業本部は、難民問題や、難民の日本での受入れと定住について、「難民理解講座」を行っております。ご希望の学校や団体は、HP「お問い合わせ」より、ぜひご連絡ください。


 

カンボジアフェスティバル2017へ出店しました(2017.05.03-04)

カンボジアフェスティバル2017へ出店しました(2017.05.03-04)

 2017年5月3日(水・祝)と4日(木・祝)の2日間、代々木公園イベント広場にてカンボジアフェスティバル2017が開催されました。
 カンボジアに関わりのあるNPO、政府機関、企業や大学などがブースを出店し、ステージでは開会式のほか、カンボジアの舞踊や歌唱、北九州市の和太鼓などが披露されました。カンボジア料理を振る舞う店には長い列ができ、晴天のなか多くの来場者で賑わいました。

 難民事業本部は、ブースにて活動紹介を行いました。日本の難民受け入れの歴史や、受け入れた難民(インドシナ難民・条約難民・第三国定住難民)について紹介したパネルを展示し、難民事業本部の定住支援事業を紹介したパンフレット等の配布も行いました。
 アンコールワット遺跡などが有名なカンボジアですが、1970年後半から90年代にかけて、多くの難民(インドシナ難民)がカンボジアから日本にやってきたことを説明すると、「初めて知った」と驚かれる方が多く、パネルや資料を熱心にご覧になっていました。
 2日間で、小学生から社会人まで約200名の方にブースを訪問して頂き、「難民のことを考えるきっかけになった」、「自分の身近な問題として目を向けていきたい」といった感想を頂きました。

 今後もより多くの方に難民問題に関心を持って頂き、身近な存在として難民を感じて頂けるよう、イベント出店や難民理解講座など、広報活動に取り組んで参ります。