難民理解講座を川崎市国際交流協会で行いました(2017.10.24)

難民理解講座を川崎市国際交流協会で行いました(2017.10.24)

10月24日(火)川崎市国際交流センター(神奈川県川崎市)にて、「日本における難民受入れとRHQの支援事業」と題して、難民理解講座を行いました。(公財)川崎市国際交流協会の職員と通訳ボランティアの11名を対象に、伊藤寛了企画第一係長が講師を務めました。 約90分間の講義では、まず日本の難民受入れの歴史的な経緯や、RHQの支援事業についてご説明し、実際にRHQに寄せられる難民からの相談やその対応について、いくつかのケースを取り上げながら具体的に説明しました。川崎市国際交流協会では、外国人相談事業をスペイン語やタガログ語など6言語で実施し、川崎市の外国人市民等の支援を行っていることから、本講座に熱心に耳を傾けて頂きました。 続く質疑応答では、聴講者の皆さんから「難民は日本でどんな仕事に就いているのか」、「外国人コミュニティとはどういった連携を取っているのか」等の質問を頂戴しました。 聴講後のアンケートでは、「不安な気持ちの難民の人たちに接する心構えが分かりました。寄り添う心や良い聞き役になることが大切ですね。」、「難民でも、同じ外国人として抱える問題は同じだと感じました。」といった感想を頂きました。 難民事業本部(RHQ)は、難民問題や、日本での難民受入れと日本定住など、難民に関する様々なテーマで「難民理解講座」を行っております。授業や講演などをご希望される学校や団体は、HP「お問い合わせ」より、ぜひご連絡ください。

難民理解講座を順天堂大学「国連UNHCR難民映画祭」上映会で行いました(2017.10.24)

難民理解講座を順天堂大学「国連UNHCR難民映画祭」上映会で行いました(2017.10.24)

10月24日(火)順天堂大学本郷・お茶の水キャンパス(東京都文京区)にて、順天堂大学国際教養学部公開講座 「国連UNHCR難民映画祭−学校パートナーズ」上映会が開催され、約85名の学生や教職員、市民の方々を前に、伊藤寛了企画第一係長が難民理解講座を行いました。 上映された「ナイス・ピープル」は、スウェーデンに移り住んだソマリア難民が、「バンディ」と呼ばれる氷上スポーツを通じて、スウェーデン社会に溶け込んでいく様子を描いたドキュメンタリー映画です。 上映に先立って実施した難民理解講座では、「世界の難民問題と日本の難民受入れ」についてお話ししました。まず、「世界の難民問題」では、2016年時点、世界で4番目に多い難民がソマリア難民であることや、映画の舞台であるスウェーデンが難民を多く受け入れていることを確認しました。次に、「日本の難民受入れ」では、日本にも約1万2000人の難民が受入れられていることや、スウェーデンと同様に第三国定住での難民受入れを日本も実施していることなどをお話ししました。最後に、学生・市民の皆さんにもできる身近な難民支援についてお伝えし、約20分間のレクチャーを終えました。 映画上映後には、「大変分かりやすい講義だった」、「日本の難民受入れにおける難民の様子が分かり、映画の導入としてとても良かった」といった感想を頂きました。 難民事業本部(RHQ)は、難民問題や、日本での難民受入れと日本定住など、難民に関する様々なテーマで「難民理解講座」を行っております。授業や講演などをご希望される学校や団体は、HP「お問い合わせ」より、ぜひご連絡ください。

堀井巌外務大臣政務官のRHQ支援センター視察

堀井巌外務大臣政務官のRHQ支援センター視察

2017年10月19日(木)、堀井巌外務大臣政務官がRHQ支援センターを訪問し、当アジア福祉教育財団藤原正寛理事長の案内で、条約難民コース及び第三国定住難民コースの大人クラス、子どもクラスの日本語授業を視察されました。堀井巌政務官は各クラスをまわり、「日本語は難しいですか。日本語が使えるようになると日本の生活がもっと楽しくなります」とアドバイスし、「日本に来られた皆さんが幸せに暮らせるよう、外務省としても支援を続けていきます」と励ましの言葉をかけられました。

その後の意見交換では、冒頭、堀井巌政務官から「外務省とアジア福祉教育財団とは40年前からインドシナ難民、条約難民、第三国定住難民の定住支援等で協力関係にあり、とりわけ難民に対する支援事業等を適切に遂行していただいていることに感謝申し上げる」と述べられました。 意見交換は、当財団難民事業本部が外務省の委託を受けて実施している難民等に対する支援事業のほか、日本に定住した難民との文化交流及び難民支援関係者の表彰式典として38年前から当財団が実施している「日本定住難民とのつどい」など多岐にわたり、堀井巌政務官から「文化交流は難民の方々の定着や国民の理解促進にも有効な手段。これからも続けていってもらいたい」とのご発言がありました。

平成29年度文化庁日本語教育大会(大阪大会)に参加しました(2017.9.30,10.1)

平成29年度文化庁日本語教育大会(大阪大会)に参加しました(2017.9.30,10.1)

 平成29年度の文化庁日本語教育大会が東京大会に引き続き、9月30日(土)、10月1日(日)に大阪で開催されました。大会2日目に、難民事業本部から日本語教育監督者と関西支部日本語教育相談員がそれぞれ報告を行いました。

 午前中の「日本語教育人材のキャリアパス〜現場で活躍する先輩に直接聞いてみよう〜」では日本語教育相談員が、これまでの経歴に触れつつ、難民事業本部が実施する難民に対する日本語教育事業について説明しました。参加者からは、難民と一般の外国人との違い、母語継承、心のケア、定住後の教育や雇用についての支援などについて熱心に質問がありました。

 午後の分科会では、「ライフステージに応じた日本語学習を支援するには〜成人の学びの在り方を考える」というテーマで、難民事業本部を含む3団体が報告を行いました。
日本語教育監督者からは、難民となったことで自己の将来像を失ってしまった難民が、日本で新たな未来を描けるようになることを目標とし、自ら行動し考え決定する力を後押しすること、地域住民として生活できる人間関係構築力を育成すること、自立学習の能力養成を3本柱とする、RHQ支援センターの日本語教育について説明しました。「ライフステージ」を巡って活発な意見が交わされました。

今回は、多様化する日本語教育の現場で求められる人材像の提起、また各地の「生活者としての外国人」に対する取り組み事例が紹介され、日本語教育のこれからを考える大会でした。難民事業本部は、今後もこのような機会を通じて、日本社会における難民への理解を広げていきたいと考えています。


 

グローバルフェスタJAPAN2017へ出展しました(2017.09.30-10.1)

グローバルフェスタJAPAN2017へ出展しました(2017.09.30-10.1)

難民事業本部は、2017年9月30日(土)と10月1日(日)の2日間、お台場センタープロムナードにて開催されたグローバルフェスタJAPAN2017に出展しました。今年は、テントブースへの出展に加え、サブステージでのトークイベント、活動報告コーナーでの難民理解講座を行いました。 1.サブステージでのトークイベント 9月30日(土)、サブステージにて「日本にも難民がいることをご存知ですか?〜日本の難民受入れと私たちにできる支援〜」をテーマに、45分間のトークイベントを行いました。立ち見を含め、約70名の観客の方々にご覧頂きました。 冒頭では、伊藤企画調整課第一係長より、日本の難民受入れについて簡単なレクチャーを行い、日本に暮らす難民や、難民事業本部の支援事業を説明しました。 その後、条約難民とインドシナ難民のお二人をゲストに、来日に至った経緯や、日本での生活などについて伺いました。お二人は、祖国での混乱や民族的な迫害から逃れ来日しました。日本で言葉や文化の壁など様々な困難を経験したものの、それを乗り越え、奨学金を得たり、昼間働いたりしながら大学に進学し、現在では難民の通訳や相談員を務めています。「日本はチャンスがある国。頑張れば、きっと夢は叶う。」というメッセージが、観客の皆さんの心に響いた様子でした。
2.活動報告コーナーでの難民理解講座 10月1日(日)活動報告コーナーEにて、「日本の難民受入れとこれからを考える」と題し、60分間の難民理解講座を行いました。定員20名の席は満席になり、聴講者の皆さんは、メモを取るなど熱心に聞き入っている様子でした。 伊藤企画調整課第一係長より、映像を交えながら、日本の難民受入れの歴史や、難民事業本部が行う難民への定住支援について講義を行いました。アンケートでは「難民の受け入れ体制がどのように整えられているか、初めて知りました。」「難民と呼ばれる方たちがいることを自分も学び、友人や家族にも伝えていきたい。」といった感想を頂きました。
3.テントブース テントブースでは、難民事業本部の活動紹介を行いました。日本の難民受け入れの歴史や、日本に暮らす難民(インドシナ難民・条約難民・第三国定住難民)について紹介したパネル展示や、資料・パンフレット等の配布を通じて、来場された皆さまに日本に暮らす難民への理解を深めて頂きました。2日間で、小学生から社会人まで約200名の方に訪れて頂き、「日本は難民を受け入れていないと思っていたので、実際に日本で生活している人の数を見て驚きました。」「難民についてもっと知り、自分にできることを探したい。」、「難民の方にとって、より暮らしやすい世の中作りをもっと推進していく必要があると思いました。」といった感想を頂きました。
 
難民事業本部は、今後もより多くの方に難民問題に関心を持って頂き、身近な存在として難民を感じて頂けるよう、広報活動に取り組んで参ります。ご来場いただいた皆さま、有難うございました!