RHQ支援センター第28・29期生 地域住民との昔遊び交流(2018.1.26)

RHQ支援センター第28・29期生 地域住民との昔遊び交流(2018.1.26)

1月26日(金)、RHQ支援センター第28期生(第三国定住難民第8陣)と第29期生(条約難民後期半年コース入所者)合計34名が、地域の活動に参加する授業の一環で地域住民との文化交流を行いました。 地域住民の方々からの文化紹介では、入所者がそれぞれコマ回し、羽根つき、けん玉、輪投げなどのグループに分かれて、町会の方と一緒に昔遊びを体験しました。 初めてチャレンジした羽根つきでは、バドミントンのようにはいかず、固い玉が付いた羽根に苦労していました。最初はなかなか続かなかったラリーがだんだんと長く続くようになり、上手にスマッシュが決まった時には、周りから大きな歓声が沸きました。コマ回しは、母国にも同じ遊びがあるため、初めから上手に回して手の上に載せる人もいました。紐を巻くのがうまく出来ない人には、町会の方が手取り足取り教えてくださり、徐々に回せるようになっていきました。難関のけん玉は、かなり苦戦していましたが、たまに小さな皿に玉が載ると楽しくなり、チャレンジしたい人が並ぶほどでした。子ども達は、折り紙で鬼や兜(かぶと)など古くからある形の折り紙を教えてもらい、自分で作って、親に見せていました。 入所者からの文化紹介では、まず、直前に降った雪にちなんで「雪やこんこ」の歌を町会の方々と一緒に歌った後、それぞれの出身国の遊びを披露しました。日本のドッヂボールのような遊びや、小石を使ったお手玉のような遊び、「鷹」になった人が歌いながら一列につながった後ろの人を捕まえる鬼ごっこのようなものなど、日本にはない遊びを紹介しました。特に盛り上がった遊びは、膨らませた風船を輪ゴムで足首に留め、相手の風船を踏んで破裂させる遊びです。見ている人からの応援の声は白熱し、興奮していました。この遊びはミャンマーではパーティーの時によくするそうです。遊びを紹介しながらこの時だけは大人も童心に返って、日頃の勉強疲れを癒すことが出来たようです。 交流していただいた町会の方々からも、「こうした機会をもって、異国の文化とふれあうことが地域の活性化にもつながっている」、「一緒に遊んで何歳か若返った」と感想をいただきました。

ベトナム難民「仲間つくりの会」(2018.1.22)

ベトナム難民「仲間つくりの会」(2018.1.22)

1月22日(月)、ベトナム難民の「仲間つくりの会」メンバーが集う新年会が開かれました。場所は東京都の社会福祉法人黎明会救護施設の黎明寮の自立訓練施設です。この会に難民事業本部の難民相談員とベトナム語通訳が参加しました。 この会は国際救援センターが閉所する前の年の平成17年頃から開催されました。当時は国際救援センターに東京都内の施設に住む難民の人を迎えてベトナム料理教室を開きました。障害施設に入所していたりして、障害があって社会とのつながりが乏しくなりがちな難民の人が仲間をつくってお互いの友好を温め、母語で話す気楽さや母国料理を作ったりすることで寂しい気持ちに安らぎを感じてもらえるようにと発足しました。当時はコミュニティー活動のひとつとして2カ月毎に会を開催しました。 この会には所属する施設のスタッフが必ず参加して往復移動の支援をしてくれました。救援センターが閉所してからは難民の人たちが所属する各施設や支援センターに場をお借りして継続していました。それぞれの所属するスタッフの人たちもベトナム料理に詳しくなり、ベトナム難民の人たちの指導でベトナム料理の料理教室やベトナム料理レストランに日本人の入所者たちと合同で食事会を開くことも行うようになったということです。最近ではメンバーの中に退所があり、家族を持つ人や母国へ帰還する人もあり当初10人前後のメンバーでしたが、現在では6名の難民が集います。 同日は2人が風邪で不参加となり、4人のメンバーに黎明寮のスタッフが参加しました。メンバーの希望で、カンチュアというベトナムスープとバインミーというフランスパンにベトナムハムや野菜を挟んだもの、ベトナムコーヒーというメニューでした。料理の中心は、ベトナム語通訳がほとんど下ごしらえをしてくれた野菜とタラの魚のスープを煮込み豚肉のチャーシューやハム野菜などをフランスパンにはさむという簡単な料理でしたが、楽しくみんなで作りました。 メンバーたちは、健康のこと、体重の変化、散歩の様子など、別の施設の方と日常生活の情報交流をして会話を楽しんでいました。毎年新年会は欠かさず開催していますが、今後の予定で過去の公園めぐりなどの話をメンバーに向けると、できればベトナム料理を食べる会だけでよいなど、屋外レクリエーションに関心を示さず無精だなとお互いに言い合い皆で笑い合いました。

第28期生(第三国定住難民第8陣)児童の学校体験(2018.1.15〜2.9)

第28期生(第三国定住難民第8陣)児童の学校体験(2018.1.15〜2.9)

第28期生(第三国定住難民第8陣)の子どもクラスに在籍する児童3名が、4週間にわたり学校体験を行いました。 この学校体験は、定住先の小学校に編入学する予定の児童が日本の学校に早く馴染めるよう、地域の小学校の協力を得て実施しているものです。 今回は5年生、3年生、1年生の児童が参加しました。体験入学の初日の朝礼では全校生徒を前にそれぞれ名前と学年に続き、「ミャンマー人です。よろしくお願いします」と緊張しながら挨拶しました。その後、教室に入ると、学校体験前に放課後の学童保育に参加したときに顔なじみになった生徒もいたため、教室の雰囲気にもすぐに馴染んだようです。 体験期間中は、学校の宿題はもちろんのこと、音楽で使う鍵盤ハーモニカやリコーダーの練習をRHQ支援センターや自宅で行いました。初めての楽器でしたが、一生懸命努力していました。学年によっては、社会科見学で工場見学に出かけ、集団行動を身に付けたり、職場訪問で近隣の駅を訪問して駅員にインタビューしたり、毎回新しい課題に挑戦して、コミュニケーションの面でも少しずつ自信をつけていきました。 難民の児童にとって初めての学校生活でしたが、4週間が過ぎる頃には、時間割を見ながら、自分で教科書やノートを揃え、自信に満ちた表情で登校していく姿に変わっていきました。両親が驚くくらい、日本語も上達したこの貴重な体験を、これから定住する先で編入する小学校でも活かしていってほしいと願っています。

第三国定住難民第8陣 年末年始の日本文化体験

第三国定住難民第8陣 年末年始の日本文化体験

RHQ支援センター第28期生(第三国定住第8陣)は、昨年9月に来日してから初めての年越しを迎えました。定住支援プログラムでは日本の文化・習慣をRHQ支援センター内外で行う体験学習を授業に取り入れており、第28期生もこの時期に様々な日本文化を体験しました。 年末の授業では、お世話になった人に1年間のお礼の気持ちと新年の挨拶を書き添えて年賀状を出す習慣を学びました。実際にひとり1枚ずつ町会の方やセンターの職員に宛てて「あけましておめでとうございます。昨年はお世話になりました。今年もよろしくお願いします」と自筆で書いた年賀状を投函しました。 また、町会の招待を受けて、地域の餅つき大会にも参加しました。町会の皆さんのかけ声に合わせて、湯気が出ているもち米を杵でつき、つきたての温かいあんこ餅やきな粉餅を食べ、楽しいひと時を過ごしました。 年が明けると、日本語講師やRHQ支援センターの職員から入所者の自宅に年賀状が届き、みな嬉しそうに初めての年賀状を読んでいました。 年明け最初の授業は、初詣と書き初めでした。近くの神社をお参りし、正月の風習を体験したあとはセンターに戻り、書き初めをしました。筆を使うのは初めてでしたが、「日の出」「花」「正月」など、各々好きな文字を選び、練習を重ね、清書した作品が教室の通路に貼り出されると、お互いの出来ばえを褒め合い、楽しそうに語り合っていました。 初めて日本で新しい年を迎え、これから日本で暮らしていく決意を新たにしたことと思います。