RHQ支援センター第30期生(前期半年コース)は、健康管理について学びました。(2018.5)

RHQ支援センター第30期生(前期半年コース)は、健康管理について学びました。(2018.5)

2018年5月、RHQ支援センター第30期生(前期半年コース)は、定住支援プログラム内で行っている生活ガイダンスとして、地元の保健所の協力を得て、保健師、歯科衛生士、栄養士の方々を講師として派遣いただき、各講師の方々から健康管理について学びました。 保健師による感染症の講座では、食中毒やインフルエンザ、結核、肝炎などの病気の説明に加えて、病原菌やウイルスから体を守る予防法や、適切な治療を受け周りに伝染させないための対処法を学びました。 歯科衛生士による歯の健康の講座では、むし歯や歯周病などの原因とその悪影響について説明を受けた後、実際に歯ブラシを使って正しい歯のみがき方の指導を受け、効果的な手入れ方法を学びました。 栄養士による栄養バランスと健康管理の講座では、栄養バランスを考えた食事が健康な体を維持するために重要であること、また、日本の四季折々の行事と食の結びつきを学び、食事が健康管理の要であることを教えていただきました。 講座終了後に入所者からは、「2人の子どもの母親なので、栄養の話、歯磨きの仕方、感染症の話のどれもが参考になった」、「平和な日本で長く暮らすには、健康であることが一番大切なことだと分かった」などの感想が聞かれました。 入所者は、さまざまな国の出身で、健康面も含め生活に対する意識が異なります。この講座をとおして、適切な健康管理の方法と健康な暮らしの大切さを学んだようでした。

平成30年度第三国定住難民に対する日本語教育支援推進懇談会を開催しました(2018.5.28)

平成30年度第三国定住難民に対する日本語教育支援推進懇談会を開催しました(2018.5.28)

 

 5月28日(月)、東京セミナー学院会議室において、日本語教育支援推進懇談会を開催しました。第三国定住難民に対する日本語教育支援関係団体、文化庁国語課及びRHQ支援センター日本語教育相談員等関係者計22名が出席しました。
 平成29年度に実施した、第三国定住難民に対する日本語教育事業実施状況の報告及び、平成30年度の事業計画についての報告を行いました。また通信教材について開発事業者からの説明があり、実際に使用している支援者から具体的な意見や感想が寄せられました。
 続いて、現在日本語教育支援の現場において抱えている課題や今後考えられる支援の在り方についても、参加者からの事前アンケートで出された意見を中心に、議論を行いました。
 大人の日本語教育支援については、日本語学習のニーズがライフステージに応じて多様になっていること、教室で扱うトピックを学習者の生活上のニーズとリンクさせることで、日本語学習が生活情報を得る機会になるのではないか、といった意見が出されました。
 子供の日本語教育支援については、家庭学習をどう促すか、部活動などの学校生活と学習教室との両立の課題、進路選択を含むより長期的なキャリア支援へどうつなげていくか等について、現場での課題を踏まえつつ、今後の支援の在り方について活発な意見交換が行われました。
 定住後のより充実した日本語教育支援に向けて、今後も関係各所との意見・情報交換を行っていきます。また、支援者同士が互いに交流を深められる機会を今後も継続して作っていきたいと思います。


難民理解講座を大東文化大学で行いました(2018.05.14)

難民理解講座を大東文化大学で行いました(2018.05.14)

2018年5月14日(月)大東文化大学東松山キャンパスにて、伊藤寛了企画第一係長を講師とし、「日本の難民受入れと定住支援」と題する難民理解講座を行い、学生約30人が聴講しました。 講義冒頭では、難民の定義について確認した上で、日本が現在受入れている難民の総数、アフリカや中東を中心に難民が世界の至るところで発生している現状を伝えました。 続いて、日本が受け入れた難民に対する日本政府の支援体制、当事業本部が実施している定住支援について、写真や映像資料を交えて説明しました。また、実際に当事業本部の支援を受けたインドシナ難民の生い立ちや苦悩、自身の思いや日本での生活についてのビデオも上映しました。 最後に、定住支援をする上での難しさをお話し、日本に暮らし始めた難民にわたしたちはどのように寄り添えるか、わたしたちに出来ることは何かを考え、講義を終えました。 参加した学生からは、「難民が日本で日本人と同じように働き、生活していることを知り、驚いた」「日本に定住する上での支援体制の大変さと、自立を促す上での大変さが良く分かった」「難民を身近な存在と捉え、自分たちに出来ることは何かを考えたい」「難民に関する知識を沢山つけることが出来た」等の感想を頂きました。 難民事業本部は、難民問題や、難民の日本での受入れと定住について、「難民理解講座」を行っております。ご希望の学校や団体は、HP「お問い合わせ」より、ぜひご連絡ください。