「第15回多文化共生のための国際理解教育・開発教育セミナー」を開催しました(2018.8.6,7)

「第15回多文化共生のための国際理解教育・開発教育セミナー」を開催しました(2018.8.6,7)

毎年夏に開催している「多文化共生のための国際理解教育・開発教育セミナー」を、今年も8月6日(月)、7日(火)の2日間、JICA関西にて開催し、2日間で延べ97名の方々にご参加いただきました。 このセミナーは、平和、貧困、開発、人権、環境、難民などの地球的課題について学校の授業で取り上げてもらうために、教員を主な対象として、教育委員会(兵庫県、神戸市)と、国際協力団体であるJICA関西、(公財)神戸YMCA、(公財)PHD協会、難民事業本部の6団体が2004年から毎年共催しているものです。 基調講演では、武蔵野女子学院中高(前大阪府立箕面高校)の日野田校長より、前職の大阪府立箕面高校での海外進学日本一の実績をあげた学校経営改革を紹介していただき、現在大きな注目が集まっている英語の4技能化や新しい学力観、将来の学校等の発想ヒントを伝えていただきました。また、ワークショップでは参加者それぞれグループ内で「これからの学校教育、理想の学校、日々の学校で変えたいこと」等の意見を出し合いました。 また、9つの分科会では、現職の教員、NGO職員、協力隊OV、専門家らがファシリテーターを務め、授業のヒントとなるように参加型学習の実践を紹介しました。 難民事業本部は、「難民になるということ」と題した分科会を担当し、どのような人を難民と呼ぶのか、なぜ難民になってしまうのか、もし自分が難民になったら何を持って逃げるのか、難民キャンプでの食事の量など生活はどのようなものなのか、難民が抱える問題や世界の難民状況についてワークショップを通して考えました。教員や学生も含め26名の方々に参加いただき、難民問題について関心を持っていただくよい機会となりました。 参加者からは「知らなかったことがたくさんあり、とても驚いた。まず「知る」ことが大切だと思った」、「難民の人々の現状や辛さをしっかり考えることができた。これらを子ども達に伝えていきたいと思う」、「普段聞けない話で、とても分かりやすく、こんな形なら学校でもできそうと思いました」、「教育の大切さが分かった」等の感想をいただきました。 難民事業本部では、これからも教育現場で難民について考えていただけるよう、教員の皆様と連携してまいります。
 

RHQ支援センター第30期生(前期半年コース)虹の下水道館で環境学習をしました(2018.8.2)

RHQ支援センター第30期生(前期半年コース)虹の下水道館で環境学習をしました(2018.8.2)

2018年8月2日(木)、RHQ支援センター第30期生(前期半年コース)4名は、生活ガイダンスの一環で、東京都の施設「虹の下水道館」で東京都の下水道処理について学習し、水再生の必要性、環境を維持することの大切さを知りました。 展示ブースでは、一般家庭の排水システムと水道使用量の説明に続き、下水道のしくみ、下水管の清掃方法、劣化した下水管の補修工法、下水道の管理システムなどについて学びました。更に、下水処理過程をメインとした自然界での水循環について、わかりやすいアニメ映像で復習しました。 有明水再生センター内部では、地下にある下水処理施設を見学し、処理工程について説明を受けました。ここでは、悪臭を放ち濁っていた汚水が、バクテリアを使った分解や沈殿技術を駆使することで、澄んだ水に生まれ変わる最新技術を目の当たりにして、環境を維持することの大切を知ることができました。 今回の学習に関して入所者の感想の中には、「日本の汚水の浄化システムは素晴らしい。自分の国では川や海に流しているので環境が悪くなるばかりだ。早く環境破壊をやめさせたい」、「日本の技術は、薬品に頼らずに、自然のものを使って分解処理している。これなら途上国でも導入できるのではないか」、「人手とお金を使って処理していることが分かったので、水を大切に使おうと思った」などそれぞれに感じるところがあったようです。この見学に参加したことで、入所者一人ひとりが日々の生活に中で節水を心がけたり、食用廃油を分別廃棄したりする意識を持ってくれることに繋がることを期待しています。