グローバルフェスタJAPAN2018へ出展しました(2018.09.29)

グローバルフェスタJAPAN2018へ出展しました(2018.09.29)

難民事業本部は、2018年9月29日(土)お台場センタープロムナードにて開催されたグローバルフェスタJAPAN2018に出展しました。当日は朝からあいにくの雨でしたが、多くの皆様に足をお運びいただき、多くの方と日本に暮らす難民についてお話をすることができました。 1.活動報告コーナーでの難民理解講座 活動報告コーナーDにて、「日本の難民受入れとこれからを考える」と題し、60分間の難民理解講座を行いました。12名の方にお越しいただき、聴講者の皆さんは、メモを取るなど熱心に聞き入っている様子でした。 難民事業本部スタッフより、映像を交えながら、日本の難民受入れの歴史や、難民事業本部が行う難民への定住支援について講義を行いました。アンケートでは「日本でも難民をたくさん受入れていることを初めて知った」「難民に対する教育支援があるとは考えたこともありませんでした」「日本語教育ボランティアにいたことがあり、難民とのつながりがあったかもしれません」「個人での援助はなかなか難しいが、国や団体が活動してくれているというのは、まだまだたくさん問題はあるが、素晴らしいと思う」といった感想を頂きました。
2.テントブース テントブースでは、難民事業本部の活動紹介を行いました。日本の難民受け入れの歴史や、日本に暮らす難民(インドシナ難民・条約難民・第三国定住難民)について紹介したパネル展示や、資料・パンフレット等の配布を通じて、来場された皆さまに日本に暮らす難民への理解を深めて頂きました。雨の中、学生の方や社会人の方など、約60名の方に訪れて頂き、「日本に難民がいることを知りました」「インドシナ難民という言葉を初めて聞きました。1万人以上も日本で暮らしているということに驚きました」「日本での難民への活動について知ることができました」といった感想を頂きました。
 
9月30日が台風によりイベント中止となってしまい、30日に予定していたサブステージでのトークイベントやブース出展がキャンセルとなりました。楽しみにしてくださっていた皆様には申し訳ありませんでした。 難民事業本部は、今後もより多くの方に難民問題に関心を持って頂き、身近な存在として難民を感じて頂けるよう、広報活動に取り組んで参ります。ご来場いただいた皆さま、有難うございました!

第三国定住難民第9陣が来日(2018.9.26)

第三国定住難民第9陣が来日(2018.9.26)

2018年9月26日(水)、第三国定住制度による受入れで第9陣となるミャンマー難民5世帯22名が、一時滞在先のマレーシアから来日しました。 来日当初の約半年間は、RHQ支援センターに入所し、日本語と日本で生活する上で必要な事柄を学びながら、日本での生活が円滑に送れるようになるための準備を行います。 センター入所後は、約10日間のオリエンテーション期間中に、住民登録、国民健康保険の加入等の行政手続き及び健康診断を行うほか、ゴミ分別のルール、交通ルール、電車の利用の仕方、防犯等を学習します。また、保健師による健康状態の聞き取りや職業相談員から日本での就職に備えて、職歴や希望職種の聞き取りも受けます。そのほか、日本社会で経済的に自立していくための家計管理をセンター職員から詳しく説明を受けました。 オリエンテーションの終了後、日本語と生活ガイダンスの合計692授業時間(1授業時間45分)の定住支援プログラムが始まりました。この期間に、日本語と日本の生活で必要となる事を学びながら、定住地域における住居の確保、就労先、学校・保育所の手続きなど自立生活に必要な準備を整え、来年3月には定住地へ移転していく予定です。

難民事業本部が特別企画展およびセミナーを開催しました(2018.9.22)

難民事業本部が特別企画展およびセミナーを開催しました(2018.9.22)

難民事業本部が聖心女子大学グローバル共生研究所の展示スペースBe*Hive 内にて、特別企画展とセミナーを以下の日程で開催しました。 ◆特別企画展「日本における難民受入れ〜難民と共に生きるということ〜」 期間:2018年8月16日(木)〜9月24日(月) ◆セミナー「中東地域における難民問題について考える」 期日:2018年9月22日 13:00〜15:30 企画展では、「難民とは何か」といった基本的な説明から、定住支援事業の様子、日本が受け入れた第三国定住難民が暮らしていたタイの難民キャンプの様子まで、写真を交えながら難民受入れについて紹介したパネルを展示しました。Be*hiveを訪れた多くの来場者の方に、特別展にもお立ち寄りいただきました。アンケートでは、日本で暮らす難民の直筆の文章が印象に残ったとの感想をいただきました。展示室に設置した世界難民地図など、難民事業本部が作成する資料も多くの方に関心を持っていただくことができました。 セミナーは社会人や学生の方を含めて16名の方にご参加いただきました。第一部の講義では、立教大学などで非常勤講師を務める久保山亮さんに、ドイツの難民受入れをテーマに、ドイツに難民が来るまでの経緯や、入国してからの状況や難民が社会に溶け込むために行われている様々な工夫をご紹介いただきました。続いて、難民事業本部の企画調整課伊藤係長が中東地域最大の難民受入れ国であるトルコについて、難民受入れの現状と課題を紹介しました。最後に、難民事業本部から日本がこれまでに受入れてきた難民や定住支援の状況を紹介しました。 第二部では、第一部の講義をもとに、学生、会社員、団体職員等各々の立場から、日本の難民受入れに際しての各々のアクターが出来ることや担うべき役割について話し合うグループワークを行いました。 参加者の多くが初対面同士でしたが、自らの職場や学校での経験などを交えて、非常に活発な意見交換が行われました。参加した方からは、「難民受入れについて国毎に違う説明が聞けて良かった」「国毎に定住支援のスパンが違うが、一概に長ければ(短ければ)良いとは評価出来ないと思った」「実際に難民と接する機会の多い方々のお話を聞くことが出来て良かった」等の感想をいただきました。 難民事業本部では、これからも難民問題について理解を深めていただけるようなセミナーや講座を企画していきたいと思います。
 

RHQ支援センター第30期生(前期半年コース)の学習発表会と修了式を開催しました(2018.9)

RHQ支援センター第30期生(前期半年コース)の学習発表会と修了式を開催しました(2018.9)

2018年9月10日(月)、第30期生前期半年コースの入所者が参加した学習発表会では、政府や地元関係者の前で、これまでの学習成果を日本語スピーチや歌、詩などで披露しました。 入所者は、発表会に向けてしっかりと練習を重ねてきましたが、当日、大勢の参観者を前に、緊張の中での発表となりました。 スピーチでは、自分の人生の振り返りや自国の結婚式、日本で感じたさまざまな違い、自分の仕事などを、写真を使ったり、身振り手振りのゼスチャーを入れながら日本語で伝えました。途中で原稿を確認する人もいれば、全て暗記し、表情豊かに語りかけるスピーチもありました。歌は、全員で声を揃えて「上を向いて歩こう」を合唱し、詩の朗読では、「生きる」をアレンジして、自分のオリジナルの「生きる」を披露しました。『いま生きているということ、それは日本語が分かるということ、それは、子どもとあそぶこということ、それは、まずしい人をたすけるということ、それは、かぞくとわらうということ』、心の中の想いを詩に込めて発表しました。 このプログラム中に身に付けた日本語力が十分に発揮された発表会となりました。
9月13日(木)、第30期生前期半年コースの修了生6名と保育児童6名が修了式を迎えました。式典では、難民事業本部長の挨拶に始まり、日本語教育参与のお祝いの言葉に続き、施設長から修了証書が修了生5名(1名欠席)に授与されました。また、保育児童には保育士手作りのメダルが、毎日元気に保育室に通った証として首にかけられました。 ご列席頂いた外務省、法務省、厚生労働省、文化庁、UNHCR、新宿区、地元町会から修了生に向けて、定住支援プログラムで身に付けた日本語や知識を活かして、更に日本社会に馴染んでいってもらいたいなどの励ましのメッセージが贈られました。 修了生からの答辞では、来日したばかりで日本語がわからなかったが、今はひらがな、カタカナの読み書きができるようになった。子供を育てているので保育士さんとの話が出来て嬉しい、日本の文化、歴史がよく分かってもっと日本が好きになった、早く仕事をして幸せになりたいなど、日本語が出来るようになったことへの感謝の気持ちと、将来への期待が込められたスピーチがされました。 センターの定住支援プログラムで学んだことが、日本での夢の実現に少しでも役立つことを職員一同願っております。