グローバルフェスタJAPAN2019へ出展しました(2019.09.28.29)

グローバルフェスタJAPAN2019へ出展しました(2019.09.28.29)

難民事業本部は、2019年9月28日(土)、29日(日)にお台場センタープロムナードにて開催されたグローバルフェスタJAPAN2019に出展しました。2日間共に天候に恵まれ、多くの皆様に足をお運びいただき、沢山の方と日本に暮らす難民についてお話をすることができました。

テントブース

テントブースでは、難民事業本部の活動紹介を行いました。日本の難民受け入れの歴史や、日本に暮らす難民(インドシナ難民・条約難民・第三国定住難民)について紹介したパネル展示や、資料・パンフレット等の配布を通じて、来場された皆さまに日本に暮らす難民等への理解を深めて頂きました。学生の方や社会人の方など、約70名の方に訪れて頂き、「日本に難民がいることを知りました」「難民について知ることができ、とても関心を持つようになった」「とても丁寧に支援をしていると思った」といった感想を頂きました。


難民事業本部は、今後もより多くの方に難民問題に関心を持って頂き、身近な存在として難民を感じて頂けるよう、広報活動に取り組んで参ります。ご来場いただいた皆さま、有難うございました!

静岡ガールスカウト連盟へ難民理解講座を行いました(2019.9.21)

静岡ガールスカウト連盟へ難民理解講座を行いました(2019.9.21)

9月21日(土)御殿場市民交流センターふじざくらにて、静岡ガールスカウト会員約25名を前に、難民事業本部が難民理解講座を行いました。

今回の難民理解講座は、「知っていますか、難民のこと~日本の難民受入れと身近なことから出来ること~」をテーマに2部構成で実施しました。第1部では、約30分の講義とDVD視聴(なんみん故郷をはなれて)を行いました。第1部の理解講座では、「日本の難民受入れと定住支援」と題し、難民の定義や世界中のどこで難民が発生しているのかを確認したのち、日本で難民として受け入れられてきたインドシナ難民、条約難民(難民認定者)、第三国定住難民について、その受入れ経緯や法的制度について説明しました。

次に、「定住支援」では、難民事業本部が約40年間行ってきた難民への定住支援事業の内容をお話ししました。難民事業本部の定住支援の2本の柱は、定住支援プログラムとプログラム修了後のアフターケアであり、具体的には、日本で難民認定を受けた人、第三国定住という難民問題の恒久的解決を目的に実施している制度で日本に入国してきた人に対して行っている「定住支援プログラム」にて、日本で自立した生活を営む上で必要な日本語教育や就労あっせん等を提供しており、修了後も難民生活相談やコミュニティー支援などのアフターケアを行っていることを紹介しました。

次に「なんみん故郷をはなれて」という映像を視聴しました。インドシナ難民として来日した後、日本で多くの苦労があった中で、自身の夢を叶えた人物へのインタビュー等を収録した映像で、日本に暮らす外国人の抱える悩みや日本への思いが語られています。

 続いて、第2部では、「難民はどんなことに困っているかを想像し、自分たちに出来ることは何かを考える」をお題としてワークショップを実施しました。参加者からは、「難民たちは言葉に困ると思うから、ジェスチャー等で日本語を教えてあげる」「困っていたら声をかけてあげる」「もし学校に難民がいたら、笑顔で接する」といった意見が上がりました。

参加者の皆さんからは、日本の難民受け入れ体制と難民事業本部が行っている定住支援について、「日本にいる難民の人数を知って驚いた」「難民を差別しないで日本人と同じように接したいと思った」「自分が外国に行ったら…という身近な気持ちで難民の人に寄り添うことが大切だと思った」「日本における難民の受入れについてのお話で新たな知識を得ることが出来た」「難民の方々が何に困っているか、自分たちに出来ることは何かを具体的に考える良い機会になった」といった感想をいただきました。

難民事業本部(RHQ)は、世界の難民問題や、日本での難民受入れと日本定住など、難民に関する様々なテーマで「難民理解講座」を行っております。授業や講演などをご希望される学校・団体の方は、HP「お問い合わせ」より、ぜひご連絡ください。



RHQ支援センター第33期生(前期半年コース)の学習発表会と修了式を開催しました(2019.9.12,9.20)

RHQ支援センター第33期生(前期半年コース)の学習発表会と修了式を開催しました(2019.9.12,9.20)

 2019年9月12日(木)、第33期生前期半年コースの入所者7名が日本語クラス活動として学習発表会を開催しました。見学に訪れた政府関係者や地元関係者の前で、これまでの学習成果として日本語スピーチやクイズ、詩の朗読、歌などを披露しました。

  スピーチでは、自分の人生を題材にしたものが多く、日本に来るまでの自分と日本に来てからの自分を比較したものやこれからの人生計画などを、写真を使ったり、表現豊かなジェスチャーを交えたりして発表しました。かつて様々な苦労を経験したこと、今では日本で幸せな生活を送っていること、入所者の話を聞いていくうちに見学者が涙をぬぐう場面もありました。

 母国の紹介を兼ねたクイズコーナーもあり、国旗や国の広さ、山の高さや珍しい動物に関する問題に、珍回答も飛び出し会場は大いに盛り上がりました。

 歌は、全員で声を揃えて「世界に一つだけの花」「上を向いて歩こう」を合唱しました。詩の朗読では、「生きる」をアレンジして、自分のオリジナルの「生きる」を披露しました。『いま生きているということ、それは家にただいまと言って帰ること、家族がお帰りなさいと言って迎えてくれること』『いま生きているということ、それは日本に住んでいるということ、日本語の学校に通っているということ』、それぞれにとっての生きている実感を詩に込めて発表しました。

  このプログラム中に身に付けた日本語力を十分に発揮できた発表会となりました。

 9月20日(金)、第33期生前期半年コースの入所生7名と保育児童3名が修了式を迎えました。式典は、難民事業本部企画調整課長の挨拶に始まり、日本語教育参与のお祝いの言葉へと続きました。施設長から修了の証として、修了生7名に対して修了証書の授与が行われ、また、保育児童3名には保育士手作りのメダルが、毎日元気に保育室に通った証として首にかけられました。

  来賓の外務省、出入国在留管理庁、厚生労働省、文化庁、UNHCR、地元町会、祝辞をくださった内閣官房からも、修了生に向けてメッセージが寄せられ、このセンターで身に付けた日本語や知識を活かして、更に日本社会に馴染んでいってもらいたい、まずは自分で努力してみて、それでも困ったことがあれば、いつでもセンターに相談してくださいなど、修了生に励ましのメッセージが贈られました。

  最後に、修了生一人ひとりから答辞として一言スピーチがありました.

「5年後に日本語能力試験N1を目指したい」「将来は日本語の通訳になりたい」「輸入の仕事がしたい」「大学で勉強したい」など、日本語が出来るようになったことの喜びと将来の夢が込められたスピーチがありました。

  この定住支援プログラムで学んだことが、日本の生活に役立ち、また、夢の実現に少しでも役立てればとRHQ支援センター職員一同願っています。

学習発表会の様子
修了式の様子