スリランカの国内避難民に関しては、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、世界食糧計画(WFP)などの国際機関、国際協力事業団(JICA)などの日本の政府関係機関、各国のNGOが活動しています。日本のNGOであるブリッジ
エーシア ジャパンは学校校舎の建設・修復、トイレ建設、井戸建設・修繕、職業訓練学校建設、AMDAは巡回診療、コミュニティー支援、日本紛争予防センターは地雷除去といった分野で既に活躍しており、その活動は非常に高い評価を受けています。
調査では、日本政府よりWFPを通じて送った米・ツナ缶が、Food for work のプロジェクトの中で配布されているところを見る機会を得ました。日本の支援と援助がしっかり帰還民にわたっている様子がうかがえました。
4.今後の支援ニーズ
スリランカ全体にいえることは、国内避難民・帰還民が安定した生活ができるような中・長期的な復興・開発プロジェクトが期待されていることです。具体的には、所得の向上、生計手段の獲得、職業訓練、幹線道路の整備、医者・学校教師などの人的資源の拡充、病院・学校機材の設置、地雷の除去などが期待されています。