地域で活躍する難民定住者

「夢に向かって一歩一歩進んでいます」(中東出身)

条約難民

私は中東出身で28歳の男性です。6年前に日本に来ました。

私は日本に来る前から、料理を作ることが大好きでした。私は、難民認定が受けられて、 うれしかったです。

それは、日本で料理の勉強ができるからです。レストランでアルバイトができるからです。

最初に夜間中学に入りました。日本語を早く覚えるため、RHQ支援センターで昼間勉強をしてから、夜に夜間中学に通いました。

休みの日には、イタリアンレストランでアルバイトを続けました。

その頃から、どうしても料理人になりたくて、夜間中学を卒業して、すぐに夜間高校に入学しました。

高校を卒業して、専門学校に入りたいと思ったからです。

学費のことが心配でしたが、高校の先生に相談して奨学金を借りられました。今は老舗の天ぷら屋さんでアルバイトをしながら料理の勉強を続けています。

専門学校では、年の若い学生と一緒に、フランス料理、中華料理、イタリア料理、日本料理など世界中の料理を勉強します。

今(いま)は料理に使う包丁も6種類に増えました。 野菜の切り方も料理に合わせて数十種類の切り方を覚えます。フランス料理はソースを何度も作り直しました。日本料理の大根のかつら剥きの練習はとても難しいです。

食品衛生管理についても勉強します。一番重要なことは、食中毒の原因を知って、防ぐことです。

仕事をしながら勉強するのは、とても大変ですが、私は夢のために、頑張って絶対に調理師の資格をとります。

私の夢は、調理師の資格を取って、ハラル(イスラム教徒が食べることを許されている食事)の日本食とアラブ料理を出すレストランを自分で作ることです。

日本に住むイスラム教徒や観光に来るイスラム教徒に、もっと日本食のおいしさを知ってもらいたいです。

日本食を世界に広めるためにも、ハラルの日本食を作って、イスラム教徒に食べてもらいたいです。そのためには、絶対に専門学校を卒業して、調理師資格をとります。

お店を開くために、もっともっとたくさん働いてお金も貯めなくてはなりません。

私は、夢のためなら、これまでにあったつらいことやこれから起こる大変なことも我慢できます。

夢が実現できたら、私は本当に幸せになります。

日本に来て、頑張れば、幸せをつかむことができることを、みなさんにわかってもらいたいです